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海外における女子サッカーの歴史や社会的な評価とは

サッカーボールと女子

サッカーには男のスポーツというイメージがありましたが、女子サッカーの隆盛によってそのイメージは過去の物になっています。

女子サッカーの歴史は古く、海外では19世紀末頃に約1万人の観客を集めた対抗試合が行われました。しかし他のスポーツのように複数のチームがまとまった組織運営を行い、公的な評価を得るには1970年代まで待つ必要がありました。それまでの女子サッカーは日常生活の中における運動の一環であり、他のスポーツの余興として扱われていたのが実状です。公式試合に女子チームを出場させることが禁止された時代もありましたが、1970年にイングランドサッカー協会がこの禁止通達を破棄したことによって女子サッカーは一気に広まりました。

1971年には国際サッカー連盟が公認した女子サッカーチームの試合が行われ、欧州各国で女子サッカーチームが次々と結成されるきっかけになったのも事実です。1980年代にはサッカーの人気があまり高くない国として知られていたアメリカでも女子サッカーは一般的なスポーツとして普及し、多くのチームが結成されました。1991年には中国で初めての女子サッカー世界選手権が開催され、日本を含むアジア各国で女子サッカーの知名度が向上するに至ったのです。
1996年のアトランタオリンピックから女子サッカーが正式種目として採用されたことも高い人気の一因です。2012年に行われたクラブ国際大会の決勝戦では約5万人の観客を集め、世界的な人気を確立したと言えます。

女子サッカーが海外で広く普及したのは性別を問わずスポーツを楽しむ精神が根底にあったとされています。
パワーとテクニック、そしてチームワークが重視されるサッカーは男女共に実力主義のスポーツであり、結果が公平に評価される点が受け入れられた理由と言っても過言ではありません。